吉田蔵u | 吉田酒造店


酒蔵さんとのお話の中で発見した魅力をお伝えする #Watagomeets

 

第6回は前回に続き石川県の #吉田酒造店 さん!先日お取扱が始まった「#吉田蔵u」についてお話しします。今回も2200文字!ぜひ最後までお付き合いください!

 

吉田蔵uを醸す吉田酒造店が在るのは、石川県白山市。霊峰白山が作り上げた手取川の扇状地です。吉田蔵uは、その白山市の雄大な自然を表すお酒。蔵の周りで栽培された酒米を使い、白山から100年かけて流れ出るミネラル豊富な水を仕込みに使い、代々蔵で受け継がれてきた自社培養酵母を使って醸すお酒です。地の米・地の水・蔵の酵母、まで聞くと「他の蔵でも聞く地酒の特徴なのでは?」と思うかもしれません。吉田蔵uが他の「地酒」と違う要素は2つ!それは「オリジナルレシピ『モダン山廃』」と「未来へ繋ぐ酒造り」!順番に話します!

 

💡「石川の酒造りの文化、そして『モダン山廃』とは?」

石川県の酒造り文化を作ってきたのは「能登杜氏」!冬場の天候が厳しい能登の人々は冬は酒蔵で働く、という文化背景があります。海は荒れ、雪も降る。冬は仕事が減る事に加え、食料確保も難しい。結果、塩分摂取により体温を保つため、味の濃い料理を作ったり、保存の効く塩味ある料理が自然と好まれてきました。そのため飲むお酒も、味濃い料理に合う、味わい深い燗映えする酒がメインに。情報流通が未発達の時代に彼らが知った造り方が、山廃でした。その結果、石川県(特に能登)での酒造りは山廃造りが主流になりました。

 

その文化を受継ぎながら、温度管理の独自研究により、甘みや酸味をコントロールし実現した味わいが吉田蔵uの「モダン山廃」!開けたての微発泡感に始まり、フレッシュな酸味と爽やかな旨みが、お酒を飲みやすくしてくれます!

 

💡「吉田蔵uを飲むことで私たちが作る未来とは?」

吉田蔵uは、飲むことで少しずつ、今ある自然環境を守っていけるお酒です!「酒造りは自然の恵みがあってこそ。100年、1000年先も白山の地を表現するお酒が造れるように」と、吉田酒造店は地元農家さんらと田圃を守る活動をしたり、100%再生可能エネルギーへ切り替えるなど、積極的に環境への取り組みをしています。

さらに、吉田蔵uをお買上げいただく毎に1本10円が環境保全活動へ繋がります!美味しいお酒を飲むことで、酒造りを持続可能にする一助にもなれる、そんなお酒が吉田蔵u。初年度となった去年は「白山手取川ジオパーク」の取り組みに50万円以上が寄付されました!白山の保全活動、ジオスクールなど幅広い活動で活用されます。

 

そんな吉田蔵uのラインナップは大きく分けて3つ!

①繊細な酒米:石川門

繊細ながら、優しい味わいになるお米!特徴としては、割れやすい。そのため、使う蔵が減少中ですが、吉田酒造店は「地元のよさを表現するために、石川の、このお米を扱えるようになりたい!そして扱えるようになれば酒造りのレベルがぐっと上がる」と考え、徹底的に使っています。吉田蔵u「石川門」を飲んで感じる、優しい甘みや爽やかな酸味から、米の特徴がよく分かります。ラベルは、蔵に長年棲んでいるツバメをモチーフに。ツバメも棲みつく、眺めていて優しい気持ちになる、蔵周辺の豊かな田園風景と「石川門」の柔らかさ・優しさは、通じる所を感じます。

 

②優等生的酒米:百万石乃白

2020年に石川県で誕生。ミネラル感あるクリアな味わいを作るお米です!泰之さん曰く「突如現れた無口な転校生みたいな存在」その可能性は未知数ながら、かなり注目が高まっている酒米です。吉田蔵u「百万石乃白」では、クリアな圧倒的透明感ある味わいから、お米の特徴を感じます!ラベルは、白山の山中の自然をイメージ。綺麗で凛として、キリッとした山中の空気感は、百万石乃白のスッキリした特徴と似ている所があります。

 

③季節商品

季節毎に新しいお酒も入ります!

春は新年度や新生活への希望を込めた花束のようなお酒「Hello&Goodbye」(2月入荷予定)。夏には外遊びシーズンにピッタリ、サラッと飲める「Night&Dance」!去年開催した「パークバルKAMEDA」で大人気の一本でした!冬には、その年最高峰となるお酒「Pray&Snow」冬の間、山に雪が降るように祈りを込めて、造られます。

そして、秋は…?去年は秋のお酒は無かったのですが、今年は何か発表があるかもしれません!

 

最後に、吉田蔵uのコンセプトは「食、人、自然に寄り添う ナチュラルで優しいお酒」

このような酒造りを7代目吉田泰之さんが志したきっかけは、イギリス留学にありました。詳しくは#watagomeets 第5回でご紹介してますので、ぜひ読んでください!

 

編集後記

去年3月に蔵へ伺ってから約1年ぶりに泰之さんにお話を伺いました。造りたいお酒の理想、環境に対する思いはブレることなく、さらに研鑽し、造るお酒はブラッシュアップ。改めて「吉田蔵u、美味しいだけじゃなくて応援したくなる」と思いました。わたご酒店の今季裏テーマは「応援したくなるチームへ」。応援したくなるってどんな状況だろう、と思っていましたが、泰之さんのように真直ぐ進み続ける事だ!とヒントも得ました。吉田蔵u、飲んだら誰かに紹介したくなります。ぜひお楽しみください!